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平成19年12月3日 北海道新聞 
「健康アドバイス」
歯を失った後の歯科治療について


歯を失った後の歯科治療について

 歯を外傷・むし歯・歯周病などで、失ってしまった場合の治療には、一般的に、ばねで自分の歯に引っ掛けて取り外しのできる入れ歯を製作したり、ブリッジという固定式の義歯を入れたりします。

 失った歯が比較的多い場合は、部分入れ歯や、総入れ歯などを製作します。残された歯を削ることはほとんどないのですが、どうしても食べかすがたまりやすく、装着感や審美性、噛み心地の点でも固定式に比べ劣ってしまう場合があります。

失った歯が比較的少ない場合は、ブリッジを製作することがあります。前後の歯を削って橋げたの土台にし、人工の歯に橋をかけるように製作して、歯科用セメントで固定します。

また、親知らずなどを利用した歯牙移植などの手術もありますが、適応範囲や、長期維持の面で難点があるのが現状です。

さらに、現在はそれら以外に、歯科インプラント治療があります。歯を失った部分の骨に人工の歯の根(インプラント体、チタン製が多い)を埋め込み、人工の歯を取り付けて、自分の歯と同等の機能性、審美性などの回復を目指す治療です。

インプラント体は、およそ20種程度あり、それぞれ、様々な特徴、適応性を持っています。例えば、手術が1回で終了するタイプ、間隔を開けて手術を2回行うタイプ。上下二つの部分に分かれるもの、上下一体となっているもの、術後、仮の歯がすぐに入るもの、数ヶ月たってから入るものなどがあります。

ただ、現在のところ、歯科用インプラントは保険外の治療となります。また、個人の口腔内や全身状態によっても適応範囲が異なりますので、専門の歯科医のところで、より詳しくご相談されることをお勧め致します。

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