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カテゴリ:タグ: 頭痛, 顎関節症, あごこり, 顎関節の音, 顎の痛み
頭痛,あごずれ・かみ合わせ治療 2019年7月1日
6月のNHKガッテンで、『あごこり』というキーワードで、顎関節症の危険性について、放送されてました。同じ日の『今日の健康』でも、顎関節症がテーマでしたからとても注目されているようです。
日本で、顎関節症に悩む方は1900万人もいるのだとか!
番組では、約35~40mm、自分の手の指が縦に3本入るかどうかを基準としていました。どうですか?試してみましょう。自分の指が縦に3本、第二関節まで入りますか?
4本入る方もいらっしゃるようですけど、問題なのは2本以下、1本又は0本という方が番組で調べた1000人中182名いらっしゃいました。
口が開かない方は、開けようとすると痛みが伴っているようでした。
番組内で、昨年発表された一般社団法人日本顎関節症学会からの顎関節症治療の指針が紹介されていました。ということは、日本でこれまでは明確な指針がなかったと言うことらしいです。
以下、引用
「顎関節症治療の指針2018」
わが国では、顎関節症の臨床における統一された診察、検査、診断、治療についての明確な指針が示されていないため、患者の増加にもかかわらず、共通の適切な認識に基づいた治療実施できる医師が少ないのが現状である
その事業に対する考え方は、世界的なコンセンサスが得られてきており、日本においてもこれに準拠した標準的な治療指針の作成が必要である。そこで本学会でも顎関節症の標準的な診察、検査、診断および治療の姿勢指針作成が急務であると判断し現時点における治療の指針を作成することとした。
引用終わり
大きい音が鳴る、口が開かないため食欲不振になってしまうなどの症状をお持ちの方々が結果として、
・頭痛
・肩こり(首や頭にかけて広範囲に)
・口が開かない(食べることが楽しめない)
・不眠(起きられない)
・神経質になる(性格が悪くなり周りの人を遠ざけてしまう)
・食欲不振(拒食症の症状)
など
人生においても多大な影響が出てしまいます。
以前は、重症な顎関節症の場合は、かみ合わせの位置を整えるために歯を削ったり、あごを切り開いて関節の中の手術をしなくてはならないことも会ったそうですが、指針では運動療法が推奨されているそうです。
運動療法として、番組内では、歯科医院においてあごを正しい方向へ開けるトレーニングをしていました。
自分でできる顎関節症の運動療法のメンテナンスは、あご筋をほぐすやり方です。
1.手で両あごを触ってみて、噛み締めた時に動く「咬筋」を8回くるくるとマッサージ。
2.手でこめかみを触ってみて、同じく噛み締めた時に動く「側頭筋」を8回くるくるとマッサージ。
3.上を向いて大きく口を空けて5秒間。そして閉じる。それを3回。
幸健美歯科クリニックの佐藤嘉則院長からのアドバイスは「上を向いて口を大きく開けて、閉じる時に下のあごを手で奥に押し込むようにすると、首が楽になります。』お試しください。
ものを噛む時、仕事をしているときの、あごへの負担を測ったデータが紹介されました。
食べている時に、噛むたびにあごへかかる負担は、自然なものです。
ただし、集中作業(特に、パソコン仕事、スマホ操作)時には、弱い力での噛み締めの緊張状態が長時間続くという特徴がありました。これが、現代の顎関節症の原因の一つです。
無意識に力が入って、上下の歯が当たってしまって噛み締めていると、顎関節に負担がかかります。常に、上下の歯の間が自然に開いていることを意識することが大事です。
舌を上あごの真ん中に常に当てて置くことも、歯が上下に閉じない効果があります。更に、口呼吸を防ぐ効果もあると言われているんですよ。
あごのリラックスを心がけて、顎関節症を予防しましょう。
『なぜ、アゴの位置を正すと、痛み、歪みが消えるのか?-あなたの身体はアゴで激変する!』
佐藤嘉則 著 ワニブックスPLUS新書